前回の記事で
35年間、固定金利3.5%、元利均等返済(毎月一定の返済額)で
3000万円の住宅ローンを組んだ場合、利息は約2200万円
というお話をしました。
「ホントにそんなにかかる??」
と思う方も多いと思いますので、こちらのページに
数字を記入してみてください。
http://www.advisor.co.jp/exec/kinri.cgi
銀行のHPなどでもローンシュミレーションはできますが、
ほとんどのページでは返済額+利息の総返済額が算出されます。
このHPのいいところは、
利息と返済額が別々に計算されることなんです。
借入金額の2/3以上も余分に返さないといけないなんて、
家賃収入のない、ただひたすら返済するだけの住宅ローン
だったら、やはり頭金はある程度用意してから購入する方が
いいんじゃないかと思います。
現在は3.5%より、もっと低金利で借りられますので
フラット35S適合住宅等であれば、もう少し負担は楽になりますね。
(2012年10月時点、首都圏近郊では35年固定・1.88%が最も低金利のようです)
1.88%の金利って安い!と思いますが、普通預金の利息って
0.02%とかですよね・・・
今現在、1%を超える利息をつけてくれる元本保証型商品なんて
どこを探してもありません。
(※日本国債はそれに近い金融商品と言えますが・・・)
定期預金でもせいぜい0.3%くらい。
人生の3大資金は、①住宅、②教育、③老後、と言われています。
住宅に5500万(先述の試算の場合)、
教育に2400万(子ども1人あたり幼稚園~大学までの総額 約1200万円×2人の場合
※文科省「データからみる日本の教育(H20)」より)、
老後に1億(高齢者世帯平均月額生活費約28万円×12ヶ月×30年。
60~90歳までの試算として、年金は考慮せず)
いったいいくらかかるの!!ヒ~~~~~っ!!!
・・・と言わずに、まあ聞いて下さい。
現在、サラリーマンの平均年収は約400万円と言われていますが、
ものすごーく単純に、20歳から65歳までずーっと平均して400万円だと
しても45年間で1億8千万円稼げます。
ここから住民税・所得税・社会保険料を源泉徴収された後の
可処分所得(=手取り額)は、大体15%前後減少した額に
なりますので、手取りだと大体1億5千万円くらい。
共働き世帯だったら、2倍です。
3大支出を中心に、大きな支出をうまくコントロールする、貯蓄を運用する、等々
工夫次第で手持ちの資産を大きく膨らませることが可能です。
そこで実生活においても、とても役に立つのが、
FPの勉強で習得必須の「6つの係数」
1. 現価係数
これは、将来の目標額が決まっていて、何年後にその目標額に
達するためは、今いくらあればいいのか?
を計算したいときに使います。
一番分かりやすいのは、一括払い込みの「学資保険」です。
子どもが生まれたとき、今手元にあるまとまった資金を、
将来の子どもの大学進学に合わせて、一括で学資保険に
加入する、といったプラン。
大学進学に備えるための学資保険で一番返戻率が高いのは、
・一括払い
・中学・高校進学時などでの祝金なし
で、子ども0歳時、高校2~3年時に満期(17歳満期)
というパターンです。
こちらの保険会社のプランだと、返戻率は約125%
http://www.sonylife.co.jp/gakushi/index.html
例えば、大学進学の準備金として300万円が必要だとすれば、
こちらの場合は、今約240万円一括で預ければOK
ということです。
(300万円÷1.25=240万円)
これを、現価係数表で見る場合
https://docs.google.com/open?id=0BwyoEXfx1j3ybFFKc0FhbWdBTjA
↑こちらの表の、左から2列目が経過年数ですから、
"17(年)"の行を横に見ていきますと、
年利1%が「0.844」、2%で「0.714」という数字があります。
目標金額(300万円)に0.844をかけると、253万円、0.714をかけると214万円
(端数切り捨て)
先ほどの保険、17年間で240万円→300万円(25%増)は、
年利に直すと1.3%くらいかな、ということが分かります。
現在を100%とした場合の将来の125%は、
↓
将来を100%とした場合の現在の80%
と同じことですので、17年後の現価係数が「0.8」となる年利以上で
運用できるのであれば、学資保険以外の金融商品でもいいのです。
ただ、学資(こども)保険のいいところは、
契約者(=親、保護者)、被保険者(=こども)双方に
何かあった場合(高度障害、死亡等)、
その後の保険料払込が免除になったり
(月払い、または年払い方式の場合に限る)、
満期保険金が下りたり、と普通の金融商品にはない特典がありますし、
昨今1.3%以上で運用できる元本確保商品はほとんどない、
という観点で考えると、子どもの教育資金を貯めるのには
「学資保険」は、悪くない選択肢ではないかと思います。
このように、FPの勉強では生活の節々で使える知識を
ふんだんに学ぶことができます。
これからも、せっかく身に付けた知識を忘れないように、
実生活でどんどんアウトプットしていこうと目論んでます。
次回は【終価係数】のお話です。
お楽しみに !
35年間、固定金利3.5%、元利均等返済(毎月一定の返済額)で
3000万円の住宅ローンを組んだ場合、利息は約2200万円
というお話をしました。
「ホントにそんなにかかる??」
と思う方も多いと思いますので、こちらのページに
数字を記入してみてください。
http://www.advisor.co.jp/exec/kinri.cgi
銀行のHPなどでもローンシュミレーションはできますが、
ほとんどのページでは返済額+利息の総返済額が算出されます。
このHPのいいところは、
利息と返済額が別々に計算されることなんです。
借入金額の2/3以上も余分に返さないといけないなんて、
家賃収入のない、ただひたすら返済するだけの住宅ローン
だったら、やはり頭金はある程度用意してから購入する方が
いいんじゃないかと思います。
現在は3.5%より、もっと低金利で借りられますので
フラット35S適合住宅等であれば、もう少し負担は楽になりますね。
(2012年10月時点、首都圏近郊では35年固定・1.88%が最も低金利のようです)
1.88%の金利って安い!と思いますが、普通預金の利息って
0.02%とかですよね・・・
今現在、1%を超える利息をつけてくれる元本保証型商品なんて
どこを探してもありません。
(※日本国債はそれに近い金融商品と言えますが・・・)
定期預金でもせいぜい0.3%くらい。
人生の3大資金は、①住宅、②教育、③老後、と言われています。
住宅に5500万(先述の試算の場合)、
教育に2400万(子ども1人あたり幼稚園~大学までの総額 約1200万円×2人の場合
※文科省「データからみる日本の教育(H20)」より)、
老後に1億(高齢者世帯平均月額生活費約28万円×12ヶ月×30年。
60~90歳までの試算として、年金は考慮せず)
いったいいくらかかるの!!ヒ~~~~~っ!!!
・・・と言わずに、まあ聞いて下さい。
現在、サラリーマンの平均年収は約400万円と言われていますが、
ものすごーく単純に、20歳から65歳までずーっと平均して400万円だと
しても45年間で1億8千万円稼げます。
ここから住民税・所得税・社会保険料を源泉徴収された後の
可処分所得(=手取り額)は、大体15%前後減少した額に
なりますので、手取りだと大体1億5千万円くらい。
共働き世帯だったら、2倍です。
3大支出を中心に、大きな支出をうまくコントロールする、貯蓄を運用する、等々
工夫次第で手持ちの資産を大きく膨らませることが可能です。
そこで実生活においても、とても役に立つのが、
FPの勉強で習得必須の「6つの係数」
1. 現価係数
これは、将来の目標額が決まっていて、何年後にその目標額に
達するためは、今いくらあればいいのか?
を計算したいときに使います。
一番分かりやすいのは、一括払い込みの「学資保険」です。
子どもが生まれたとき、今手元にあるまとまった資金を、
将来の子どもの大学進学に合わせて、一括で学資保険に
加入する、といったプラン。
大学進学に備えるための学資保険で一番返戻率が高いのは、
・一括払い
・中学・高校進学時などでの祝金なし
で、子ども0歳時、高校2~3年時に満期(17歳満期)
というパターンです。
こちらの保険会社のプランだと、返戻率は約125%
http://www.sonylife.co.jp/gakushi/index.html
例えば、大学進学の準備金として300万円が必要だとすれば、
こちらの場合は、今約240万円一括で預ければOK
ということです。
(300万円÷1.25=240万円)
これを、現価係数表で見る場合
https://docs.google.com/open?id=0BwyoEXfx1j3ybFFKc0FhbWdBTjA
↑こちらの表の、左から2列目が経過年数ですから、
"17(年)"の行を横に見ていきますと、
年利1%が「0.844」、2%で「0.714」という数字があります。
目標金額(300万円)に0.844をかけると、253万円、0.714をかけると214万円
(端数切り捨て)
先ほどの保険、17年間で240万円→300万円(25%増)は、
年利に直すと1.3%くらいかな、ということが分かります。
現在を100%とした場合の将来の125%は、
↓
将来を100%とした場合の現在の80%
と同じことですので、17年後の現価係数が「0.8」となる年利以上で
運用できるのであれば、学資保険以外の金融商品でもいいのです。
ただ、学資(こども)保険のいいところは、
契約者(=親、保護者)、被保険者(=こども)双方に
何かあった場合(高度障害、死亡等)、
その後の保険料払込が免除になったり
(月払い、または年払い方式の場合に限る)、
満期保険金が下りたり、と普通の金融商品にはない特典がありますし、
昨今1.3%以上で運用できる元本確保商品はほとんどない、
という観点で考えると、子どもの教育資金を貯めるのには
「学資保険」は、悪くない選択肢ではないかと思います。
このように、FPの勉強では生活の節々で使える知識を
ふんだんに学ぶことができます。
これからも、せっかく身に付けた知識を忘れないように、
実生活でどんどんアウトプットしていこうと目論んでます。
次回は【終価係数】のお話です。
お楽しみに !
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