内定を蹴り、卒業式も出ずに、それまでまったく習ったことのない
中国語の習得を目指して、単身中国に初入国。
持参したのは復路フリーの格安往復航空チケットと、
2週間分の学費と生活費、それに旅費だけでした。
最初のクラス分けのとき、
「クラスは上級・中級・初級のどれを希望しますか?」
と聞かれ(※クラス分けテストなどはなく、完全に自己申告のみ)、
短期習得したかったので、見栄をはって初級ではなく、
スピードのはやそうな中級クラスに申し込みました。
それからの2週間、毎日12時間以上勉強して必死に付いていこうと
がんばりましたが、やはり世の中そんなに甘くはありません。
たった2週間では文法はおろか、やっと発音が少しだけ理解できるように
なった程度。とてもこの状態で
「中国語できます」
なんて言えません。
そこで、まず大使館に赴いて2週間のビザを半年(※180日)
に延長してもらい、大学の事務室へ乗り込んで
「2週間の予定でしたが、半年クラスに変更します」
と、生活費と旅費を全て学費につぎ込んで申し込みをしました。
半年で一度帰国してビザを取り直し、次の半年は大連に向かいました。
西安よりは物価が高いのですが、町も綺麗で気候も風土もよく、
西安よりも多かった留学生たちと仲良くなり、
「材料を提供してくれたら料理をつくります」
と、「カネがないならウデを売る」方式で毎晩の夕食にありついていました。
ここでは麻雀にはまってしまい、
授業の終わったあと、ほとんど毎日麻雀三昧。
現地の中国の方ともやっていたので、
そこで覚えた中国語もかなりたくさんあるのですが、
さすがにちょっとやりすぎましたね。。
これがのちの私の人生を大きく左右する第二外国語になるとは、
当時はまったく思ってもいませんでした。