「頭のいい子」ってなんでしょう?

成績のいい子(テストでいい点取ってくる子)でしょうか?

親や学校の先生の言うことをよく聞く子でしょうか?


私は、「自分で判断できる子」が「頭のいい子」だと思っています。

何を判断するのか?
「これってやっていいの、ダメなの?」
「これはやった方がいいの、やらない方がいいの?」
「これ欲しいけど、買ってもいいの?買ったあと後悔しないかな?」
「これとそれ、どっちをやった方がいいの?」

子供がみんな「自分で判断できる子」ばかりだったら、
いじめもなくなるんじゃないかな。


人生って選択と決断の連続です。

何かを選ぶと、何かをあきらめないといけない。

仕事、家事、育児、趣味、と4足わらじの身では
「やりたいのにできない」
「行きたいけど、こっちに行くからそっちは無理」
ということの連続です。

優先順位を自分で決めて、日々決断しないといけませんから、
子供のころから、「どっちを選んだ方が、より楽しい人生を送れるのか?」
ということを身につけさせたいと考えています。


私は物心ついたときから高校卒業して実家を出るまで、
ずーっと激しい反抗期でしたから、ほとんど親の言うことの
反対のことばかりしてきました。
自由に育ててもらって、本当に両親には感謝しているのですが、
自分の子供には過去の失敗から学んだ教訓を生かそうと
思っています。


「頭のいい子」に育てたかったら、まず
親が子供の将来にはっきりとしたビジョンを持っていなければいけません。

子供には無限の可能性があります。
ある意味、子供の将来を生かすも潰すも親次第です。


子供には将来どのようになってもらいたいのか?

を、育てる過程で子供の性質や特徴を見ながら親自身が考え、
そのみちしるべを示してやるべきと思います。

なぜなら、「将来どうなってほしいのか」によって
身につけるべきことが異なるからです。

いわゆる、「安定したいい会社」に入ってほしいのか?
「安定したいい会社」に勤める「いい男」のお嫁さんになってほしいのか?
「自分で起業して一国一城の主」になってほしいのか?
(どれもこれも前時代的な表現ですね~)

私は断然、『起業家』に育てたいので、それにふさわしい考え方や
習慣を身につけてほしいと考えて、子どもと接しています。


いくら親にビジョンがあっても、子供が全くそれに向いていなければ
どこかで軌道修正が必要です。子供の人生なんですから、
それによって不幸になっては本末転倒です。

ビジョンと同じくらい大事なことは、子供をよく観察することです。

子供はほんの小さいころから1人の人間であり、はっきりと個性があります。

子供の性格をよく見極めて、子供に向いていること、
本人が喜んでやることだけを勧めましょう。
子供にとって「興味があるか、ないか」はとても重要ですので、
興味がなさそうなら、興味を持つまで待つか、別のものを勧めるか、
どちらかが得策です。

私は先述のように、とにかく親の言うことの反対ばかりしてきましたので、
こういう子供だったらあえてやってほしいことの逆を言うのです。

たとえば、チャ○ンジやド○ゼミなどの通信教育を始めさせたいと
思った場合、私みたいな性格の子供に対しては、
わざと目につくところにパンフレットや見本を置いといて、

「こういうのって、○○ちゃんや△△くんもやってるみたいだねー。
おもしろいかもしれないけど、□□(←自分の子供)は興味ないよね~、
絶対(←ここで興味がないものと決めつける)。
おかあさんもやんないでいいと思うよ。やめとこうねー」

みたいな言い方をして、あとは放っておく。

あまのじゃくな子供は、実際に興味があってもなくても、
「自分は興味がない」と決めつけられたことに反発して、
「絶対、やる!」と自分から言い出します。

逆に、親の言うことをよく聞く素直なお子さんなら、
もちろんこんな回りくどいやり方はせずに、直球で
「これってとってもおもしろそうだねー。
○○ちゃんや△△くんもやってるみたいだし、
□□もやってみる?」
でいいんです。

この場合も、もちろん
「うん、やる!」となることでしょう。

ここでのポイントは、「こういう教材があって、将来役に立つだろう」と
いう情報を仕入れてきて、それを子供に勧めるのは親ですが、
実際にやるかどうかは、あくまで子供に決めさせることです。


子供にだってちゃんと「自分の言ったことに責任を持つ」という
一貫性がありますから、自分が決めて始めたものは、
習い事でも勉強でも、長く続く傾向にあると思います。

ただ、気を付けないといけないのは
始めてみてから「合わない」となったとき、どうするか?

その場合は「何がこの子に合わないのか?」を親が
一緒になって考え、勉強をする場所(学童か、家か、自分の
部屋の勉強机か、リビングか、など)や、問題の難易度、
学校の勉強の進行具合との比較、を徹底的に行い、
子供が自主的に楽しく学べるように工夫してあげてほしいと思います。

途中でやめてしまうのは最後の手段。

一度自分で決めて始めたことは、たとえどんな小さなことでも
継続するよう、本人も家族も努力する、ということが大切だと思います。


「子供の教育」は「不動産」に匹敵するくらい私にとっては
大変興味深い分野ですので、日々学びの連続です。


「頭のいい子に育てる」ことにかけては情熱を燃やしてますので、
続きはまた次回。